バオバブの実（バオバブパウダー）はポリフェノールが豊富で、デンプンの消化を抑え、血糖応答を抑える。

はじめに：

バオバブの実は、アフリカの各地域に分布し、高い栄養分とポリフェノール含有量が高いことが認識されています。ポリフェノールは、血糖応答（GR）を減らす効果があり、いろいろな他の代謝パラメータを改善する効果が認められています。

過去の研究によって、バオバブからの抽出物は、試験管の実験ではデンプンの消化を抑えることが仮定され、人体においては血糖応答を減らし、満腹感と食事による熱発生を増加させる可能性があると想定される。

 

対象と方法：

アフリカの6つの異なった地域からの6つのバオバブからの抽出物について、抗酸化作用、ポリフェノール量について測定した。

バオバブの抽出物は、白パンからのデンプンあるいは糖分の放出を減らすための最適な量を知るために、異なる量を混ぜて白パンを焼いた

人体における実験では、水250mlあたり、18.5gあるいは37gのバオバブ抽出物を白パンとともに服用し、血糖応答、満腹感　食後のエネルギー消費を測定しました。

結果と結論：

この研究でのすべての抽出物は、良好なポリフェノールを含有していた。また、1.88%のバオバブ抽出物を混ぜた白パンは、有意に消化可能なデンプンを急速に減少させることが明らかとなった。また健常人9名についての一重盲検法による研究では、低容量あるいは高容量のいずれも血糖応答を抑えたが（Fig2）、満腹感あるいはエネルギー消費に影響はなかった。